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写真:Impress Watch

わりと便利なWebカメラ直付けディスプレイをレビュー。“応用”もできる(Impress Watch) - Yahoo!ニュース

 マウスコンピューターから、ユニークな液晶ディスプレイが2022年2月に登場した。iiyamaブランドの「ProLite XUB2490HSUC」だ。何がユニークかというと、Webカメラが標準で付属し、それをディスプレイ上部に直付けして使えるようになっていること。オンラインのWeb会議が当たり前になったまさに今の時代ならではの製品と言えるだろうか。【この記事に関する別の画像を見る】 これをメーカーからお借りすることができたので、早速どんな風に使えるのかチェックしてみたい。試してみたところでは、どうやら“応用”も可能なようだ。実売価格は3万円前後となっている。■ スタンダードなフルHD液晶に、容易に着脱可能な直付けWebカメラが付属 ProLite XUB2490HSUCは、23.8型フルHD解像度(1,920×1,080ドット、60Hz)の液晶ディスプレイ。非光沢のIPSパネルを採用し、輝度は250cd/平方m、応答速度は最小4ms。コントラスト比は標準で1,000:1、独自技術のAdvanced Contrast Ratio機能使用時で500万:1となっている。ディスプレイ本体のスペックを見る限りはスタンダードなビジネス向けのモデルだ。 標準スタンドは、かなりフレキシブルに動かせる多機能タイプとなっている。高さは130mmの範囲で調整可能で、チルトは上方向20度、下方向4度までOK。左右90度に首振りできるスイベル機能に加えて、ディスプレイ部を90度回転させて縦置きにも対応するピボット機能も持つ。VESA対応なので、標準スタンドの代わりにディスプレイアームなども利用できる。 上部と両サイドは狭額縁となっており、そのシルエットは23.8型という数字以上にコンパクトに感じる。各種操作ボタンは本体正面から見て右下隅に集約されており、大きめの凸状で常に視認できるため、とっさの操作もしやすい。デザイン的な面は置いておくとして、手探りで操作するようなことがないので分かりやすく、実用的だ。 背面下部にはインターフェイス類が並ぶ。DisplayPort、HDMI、ミニD-Sub15ピンという3種類の映像入力端子があり、ヘッドフォン接続用の3.5mmステレオミニジャックを備える。2W×2のステレオスピーカーも内蔵しており、DisplayPortもしくはHDMIでPCと接続することによりサウンド出力可能だ。 同じ並びにはUSB 2.0 Type-Bのアップストリームポートがあり、本体側面にType-Aのダウンストリームポート×1、そして本体上面に同じく1つType-AのUSBポートがある。 この本体上面に設けられているUSBポートが、本製品の目玉でもあるWebカメラを接続する箇所。PCとアップストリームポートを接続し、そのうえで付属のWebカメラユニットを差し込めば、すんなりと認識されてWebカメラを使い始められる。■ すばやく着脱可能なUSB直付けのWebカメラ Webカメラの性能は、200万画素、1080p/30fps対応で、視野角は75度。マイクも内蔵しているため、これ1つでWeb会議の準備は完了となる。Webカメラ自体も左右、上下方向への首振りがわずかながら可能で、マルチディスプレイ環境などで真正面に座っていないようなときでも微調整して自分の姿をしっかり映し出せる。 ところで、WebカメラをUSBポートに差し込んだ状態で軽く指で触れて見ると、前後左右に軽く動くようになっている。これは、不意に触れてしまったときの破損を防ぐ工夫のようだ。 Webカメラ単体としては大きくないものの、ディスプレイ上部にセットした状態だとそれなりに上方向に飛び出る。オフィスでディスプレイ越しに向かいの人と書類を受け渡しする、みたいな場面で引っ掛ける可能性もあるから、このあたりは国内メーカーらしい気遣いだな、という感じ。 最近のWebカメラによく装備されている、物理的にレンズを遮るプライバシーシャッターのようなギミックは特にない。が、WebカメラはUSBポートに差し込まれているだけなので、心配なときは物理的にサクッと取り外してしまえばいいだろう。 普段は取り外しておき、Web会議などで必要になったときだけ取り付ける、という使い方が簡単にできるのもいいところだ。■ Webカメラの画質と内蔵マイクの音質をチェック 気になるのはやはりWebカメラの画質だろう。参考までに音声テストも兼ねて録画してみたのが以下の動画だ。Google Meetを使い、露出補正とノイズキャンセル機能はオフとしている。室内の天井照明と左右からのデスクライトを使用した。 ややくすんだ色合いになっているものの、Web会議用途として考えれば画質は許容範囲内だろう。若干暗めに映る傾向があるので、Web会議ツールの露出補正などを併用するのがいいかもしれない。 マイクの音質は声が少し遠くに感じ、室内の反響音を拾っているかのようではあるが、聞き取りにくいというほどではない。Webカメラとしては無難に使えそうなクオリティだ。 気になるところを挙げるとすれば、Webカメラの向き調節の自由度が低いところだろうか。特に上下方向の調節範囲が狭く、もう少し下に向けてバストアップ映像にしたくても、映像の中心に顔が来るような状態になってしまいがち。ディスプレイのチルト機能で調整する手もあるが、そうすると視点の角度と合わず画面が見にくくなってしまったりする。 顔を映像の中心にもっていきたい、というユーザーなら問題ないだろうし、椅子の高さやユーザーの体格・姿勢によってこのあたりの感じ方はもしかすると変わってくるのかもしれない。が、バストアップをバランス良く見せられると個人的に思うカメラ角度と、視認しやすい画面角度を両立させるのは、筆者にとっては少し難しいように感じた。■ Webカメラ以外を接続するのもOK 最初からWebカメラが搭載されているディスプレイ製品は他メーカーからもいくつか登場してきているが、ProLite XUB2490HSUCのようにディスプレイ内蔵ではなく、着脱が可能な外付けUSBデバイスとしているところは大きな利点になりうる。例えば、Webカメラをアップグレードしたいときには実に都合がいい。 さすがに同じように直付けできるWebカメラはほとんどないとしても、ディスプレイ上部に載せて使うWebカメラの選択肢は多いし、一般的なType-Aポートなので接続に困ることもないだろう。視野角の広いカメラや、マイク性能の高いカメラなどに差し替えることで、Web会議のクオリティを上げることも可能になるはずだ。 また、接続するデバイスはWebカメラに限定されているわけではないので、ほかのUSB機器を使ってもいい。ディスプレイ背面や側面よりアクセスしやすいので、データを受け渡す際にUSBメモリを差し込んで使うのもアリだろう。 キャラクターもののUSBメモリをディスプレイ上に“飾る”のもおもしろいかもしれない。ただ、規格としてはUSB 2.0(最大転送速度480Mbps)なので、速さが求められるデバイスの接続に向かないところは注意したい。■ ビジネス向けモデルとして充実の画質調整機能 ProLite XUB2490HSUCは、ビジネス向けディスプレイとして様々な業務にフィットするように、画質調整機能なども豊富に用意している。例えば本体右下にある「MENU」ボタンで呼び出せるOSDの「i-Style Color」機能を使うことで、あらかじめ用意されたプリセットで画面の色合いなどを簡単に切り替え可能だ。 デフォルトの「標準」だとかなり明るめだが、文書編集がメインだと明るさを抑えた「テキスト」モードや「インターネット」モードが向いている。ほかにも動画やゲームなどに適した「ムービー」「スポーツ」「ゲーム」といったモードも用意されており、シチュエーションに合わせて簡単に適切な画質に変更できるようになっている。 手動の画質調整ももちろん可能で、ガンマ値の変更や、RGBとCMYの6つの色要素による色合い変更などに対応する。疲労低減に効果があるとされるブルーライトカットの「Blue Light Reducer」機能を備え、輝度をわずか2ステップのボタン操作で切り替えて電力消費を抑える「ECOモード」もあり、ビジネス向けディスプレイとしての機能は必要十分だ。 マイナス2からプラス2まで、5段階で調整可能な「オーバードライブ」機能もある。決してゲーマー向けの製品ではないので、どちらかというと動画再生向けの機能となるが、これを使うことで応答速度を4msまで小さくすることができ、動きの早い映像の残像感を軽減する。これも視認性向上や目の疲労軽減に役立ってくれるだろう。■ ノートPCの外部ディスプレイやマルチディスプレイ環境用に 23.8型フルHD解像度という基本スペックは、少なくとも単体利用だと、Web会議も頻繁に行なうようなデスクワーク中心のビジネスパーソンにとって今やさすがに十分とは言えない。 ただ、筐体としてはコンパクトなので、フリーアドレスのオフィスに常時設置しておいてノートPCの外部ディスプレイとして使えるようにしたり、既存のディスプレイにもう1台追加してマルチディスプレイ環境にしたりするのに適した製品と感じる。 ピボットで90度回転すれば縦置き使用もできるので、普段はWebブラウザのような縦スクロール画面用として活用してもいい。元に戻してWebカメラを装着すれば、すぐにWeb会議にも対応できる。別途Webカメラを用意する必要がなく、セットアップや調整をする手間も少ないという意味では、ビジネス用途での大量導入などにも向いている、とも言えそうだ。

PC Watch,日沼 諭史

最終更新:Impress Watch